自分のお店で羽アリ発生!?店舗のシロアリ被害対応のポイント

  • シロアリ駆除

Researcher

研究者プロフィール
七海 里枝

研究員 2008年入社

管理課

大学では木材害虫および森林昆虫を専攻し、菌食性昆虫の生態研究を行う。 2008年テオリアハウスクリニックに新卒入社。 シロアリをテーマとした漫画を執筆し、(公社)日本しろあり対策協会の展示会に出展協力など、異色の経歴を持つ。

interview

4月~6月の羽アリシーズンに、「店舗内に羽アリが発生した」といったお問い合わせを時折いただきます。店舗の場合、以前記事にした集合住宅とはまた異なる点で気をつけることがあります。今回の記事では、店舗におけるシロアリ被害が発生したときの対応についてまとめました。

店舗の特徴

シロアリ駆除という観点から見た時、店舗のような商業建築の最も大きな特徴は「床下空間がない、(あるいは床下空間の高さがほとんどない)物件が非常に多い」ことです。
みなさんも飲食店などを利用するときに、多くの場合は「入口で靴を脱ぐことなく」店内に入っているかと思います。内装で使用された木材が床面に接地していることも多く、そこからシロアリが進入・被害が拡大するケースもあります。

自分の店舗でシロアリが発生したらどうする?

賃貸物件の場合はまず貸主に報告

貸店舗である場合、まず貸主または管理会社に報告を行う事が必要です。シロアリ被害は建物の構造そのものに影響を与える可能性があるため、貸主も建物に被害があることを知る必要があります。誰が専門業者に調査を依頼するかについては、報告の際に指示を仰いでください。

「駆除費用を誰が負担するか」は契約書を確認する

店舗の場合は居住を目的とした建物と比べて修繕にかかる費用が高額になることが多いため、契約書に修繕費用の負担について詳しく記載されていることが一般的です。賃貸契約を交わした際の契約書を確認してください。

契約書に記載の内容と、被害がどこまで進んでいる可能性があるか(内装の一部だけなのか、構造躯体にまで影響があるのか等)を合わせて検討し、施工を開始する前に貸主と入居者間で合意を得る必要があります。

床下がない建物のシロアリ対策方法

一般的な戸建て住宅で被害が発生した場合、被害箇所に薬剤を注入してそこにいるシロアリを駆除し、その上で床下全面に薬剤を処理して薬剤のバリアをつくり、以後のシロアリの進入を防ぎます。すべての施工が問題なく行われる場合、保証が発行されます。


しかし店舗は床下に入ることができないため、上記のような施工をすることが難しい場合が多いです。

被害箇所を穿孔してからの薬剤注入がメインですが、リフォームが同時に行われる場合は大工さんが被害箇所を切除(部材交換)し、新しい部材がはめ込まれたタイミングで改めて薬剤を処理するケースもあります。薬剤注入された被害箇所が部材交換で切除されてしまうと薬剤注入の意味がなくなってしまうため、部材交換をするかしないか、するならどのタイミングで行うのかをリフォーム業者とシロアリ駆除業者間で打ち合わせを行いながら施工を行います。

その他の方法としては、床下空間がなくても施工が可能なベイト工法を利用して予防していく方法もあります。これは毎年費用がかかる方式で継続したコストがかかり、また建物外周の地面にステーションを設置する工事のため、貸店舗の場合は貸主との相談が必要になる可能性があります。

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