【被害事例】築30年戸建て 和室天井にまで被害
- シロアリ駆除
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Researcher

- 田口 正訓
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研究員 2007年入社
埼玉営業所テクニカルチーム
大学では在来草本植物の研究に携わり、自然環境と生物の相互関係を学ぶ。 2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。数千件のシロアリ調査および駆除工事に従事。 休日も生き物や植物の写真撮影に勤しむ。
interview今回ご紹介するのは、和室の被害についてです。
お客様に記事掲載の許可をいただいたのでご報告します。
木造住宅?鉄骨住宅?
さて、こちらの物件、木造住宅?鉄骨住宅?どちらでしょうか?

答えは…
鉄骨住宅です!
シロアリというと、木造住宅のみ被害が発生して、鉄骨住宅は被害を受けないというイメージがあるかもしれません。こちらの建物の施主様も、鉄骨住宅だから大丈夫という認識だったそうです。
鉄骨住宅の場合、構造躯体に被害が及ぶことはありません。しかし、内装材には木造住宅と同様に木材が多用されていますので、被害の対象となります。今回の被害はその事をお伝えする事例としてわかりやすいと思います。
鉄骨住宅の被害実例は、下記記事でも紹介しております。
鉄骨住宅の被害は大抵、和室の一部分や、玄関の框や幅木のみなど、範囲は限定的な事が多いのですが、今回は1階和室の天井にまで被害が認められました。

鴨居 廻縁にも被害を確認しました。
イエシロアリであれば、天井付近までの加害はごく普通に行われるのですが、ヤマトシロアリでここまでの高さに被害が及ぶ事例は珍しいです。
しかも、雨漏り、外壁塗装の劣化、雨樋の排水不良、水漏れも認められませんでした。
築約30年、新築から一度も防蟻工事を行っていないとおっしゃっていました。やはり、築年数が経過するほど、リスクが増大していくのです。
建物周囲の環境は?
以前、周囲が山林で囲まれていた事が原因で、シロアリ被害が発生した物件がありましたが、こちらの物件は、周囲は住宅地と工業団地で山林もなく、自然豊かな場所ではありません。
シロアリは都市部でも土があればどこにでも生息していると常々お客様にお伝えしていますが、その事を証明していました。
被害はどこから発生したのか?
こちらの被害、発生場所はどこからなのでしょうか?
和室の床下に潜りましたが、根太材の食害はあったものの、和室の真下には蟻道は確認されませんでした。
続いて確認したのが、玄関です。
玄関は和室同様、食害が発生していました。床下を確認すると、玄関基礎に蟻道を確認しました。玄関土間から侵入し、和室に広がった可能性が高いです。
玄関と和室が隣接する間取りは要注意です。

玄関基礎の写真です。少々わかりずらいですが、写真中央に見える茶色の土の塊がシロアリの蟻道です。

大工さんに壁を開口していただきました。構造躯体は鉄骨なので、そちらに食害は及びませんが、周囲の木部は食害されています。壁の裏側は玄関で、玄関と隣接しています。
対処方法
床下は通常通りの薬剤散布を行い、玄関は土間のタイル目地に薬剤を注入、被害を受けていた幅木は直接薬剤を注入しております。
和室に関しては、被害が広大な為、被害箇所は全面部材交換になりました。交換用の新しい木材に薬剤処理を行っております。

玄関幅木に食害を確認。薬剤を注入しました。
鉄骨住宅だから大丈夫!という認識ではなく、シロアリ防除工事は全戸建て住宅で必要なメンテナンスだと改めて感じました。


後日、再訪問する機会がありましたので、確認したところ、被害が発生した和室はリフォーム工事が完了し、綺麗になっていました。
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