アレルギーを持っていてもシロアリ駆除は出来るのか?
- シロアリ駆除
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Researcher
- 田口 正訓
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研究員 2007年入社
埼玉営業所テクニカルチーム
大学では在来草本植物の研究に携わり、自然環境と生物の相互関係を学ぶ。 2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。数千件のシロアリ調査および駆除工事に従事。 休日も生き物や植物の写真撮影に勤しむ。
interview先日、天気予報で秋の花粉について特集されていました。
秋の花粉とは、ブタクサの事です。ブタクサは明治時代に渡来して帰化した外来草本で、スギ花粉と並ぶ花粉症の代名詞です。ブタクサ以外にも、ヨモギやカナムグラなども該当します。
「私、花粉症持ってるんだけど、シロアリ駆除を行って大丈夫かしら?」
「子供がアレルギー体質なのですが、体調崩さないか心配。」
と度々ご質問をいただく事があります。
その答えですが、基本的には安心してください。なぜなら、現場に出ている私自身もいくつかアレルギーを持っているからです。
私が持っているアレルギーを公開します。
まずはハウスダスト。埃、砂塵、ダニの死骸や糞などに反応して、くしゃみ、鼻詰まりの症状が発生します。10代の頃の方が顕著で、おじさんになった今はそれほど症状が気にならなくなりました。しかし、寒くて乾燥する冬季は鼻が詰まりやすく、気が付くと口呼吸になっている時があるので、点鼻薬が必須です。
床下での施工中は埃が舞う為、専用の防塵マスクを装着しています。防塵マスクを外して施工したら、流石に鼻水が止まらなくなり大惨事になるのでしょうが、マスクをしていれば大丈夫です。
続いて、花粉症。私は軽度のスギ花粉症です。しかし、不思議なもので、ヒノキは全く反応しません。大体、2月下旬から目と鼻の調子がおかしくなり、3月下旬には落ち着いてくるといった感じでしょうか。
実はもう一つ、花粉症を持っています。その種類は、ネズミムギという雑草です。私は、この花粉が大の苦手です。スギ花粉と同じ症状もしくは、それ以上に反応します。葉に触れるとかぶれ、花粉を吸い込むと鼻水が止まりません。どうやらネズミムギ花粉症を持っているようなのです。(病院ではまだ検査していない。)
4~5月の気持ち良い春の陽気の中、野山では山野草、昆虫、野鳥達が活発になり、趣味の撮影が楽しい時期になるのに、ネズミムギが生えている事も多く、くしゃみや目の痒みに苦しめられる事も少なくありません…。
ネズミムギには反応しますが、冒頭で紹介したブタクサには、一切反応しません。不思議なものです。
ちなみに、食品アレルギーは一切ありません。
話が脱線してしまったので、再び本題に戻りましょう。こんな私ですが、シロアリ防除の仕事を問題なく行っています。薬剤を取り扱っても、特に反応を起こした事はありません(安全の為、取り扱い後は必ず手を洗います。)
仕事で使用する薬剤には特定の化学物質が含まれていますが、私の実感では、シロアリの薬剤とアレルギー反応との因果関係はないです。薬剤の種類によっては臭気が気になる事はあります。
アレルギーと化学物質過敏症の違いについて
アレルギーというキーワードで、化学物質過敏症を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
化学物質過敏症については、専門家でもまだわからない事が多いようで、私が語るのもおこがましいのですが、アレルギーは免疫、化学物質過敏症は自律神経に作用する(免疫系も関係していると言われているが曖昧)ので、そもそも、根本的に違うのです。アレルギー反応は、一定数の人が、スギ花粉等の特定の物質に対して同じ症状が発生しますが、化学物質過敏症は物質と症状が人によって異なるという違いがあります。
アレルギー≒化学物質過敏症ではないのです。
とは言え、仕事中は、お客様の安全第一なので、施工する前に必ず、化学物質過敏症をお持ちでないかヒアリングを行っています。具体的には、芳香剤、洗剤、柔軟剤、虫除けスプレー、殺虫剤などを使用して健康被害があったかどうかを確認しています。
シロアリ工事を行う事で発症が想定されるアレルギー反応は
シロアリ工事でもしアレルギー反応が起きるとすれば、それは前述したように施工時に飛散する埃です。アレルギー反応ではありませんが、薬剤と土が混ざって発生する特有の臭気を気にされる方もいます。養生で対策を行っていますが、施工後は室内の換気を行ってくださいとお伝えしています。施工後のヒアリングでは、大抵の方は
「施工中は少し臭いが気になったけど、今は大丈夫。」
「昔、シロアリ駆除をした事があったけど、その時は臭いがきつかった。今回はほとんど気にならないね。」
と仰って下さいます。
冒頭でも申し上げましたが、アレルギーをお持ちの方でも問題なくシロアリ工事を行えます。それでも、工事に対してご不安がある方はベイト施工という方法もあります。
ベイト施工であれば、直接、薬剤に触れる事がないので安心です。
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勤続年数16年目、施工は10年携わっておりますが、現在までに薬剤の影響で体調不良になった事はありません!