蟲神器公認大会に参加してみよう!「白蟻専科杯」開催レポート

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Researcher

研究者プロフィール
木村 健人

研究員 2009年入社

経営企画部webマーケティング課専任課長

シロアリ・木材腐朽菌に対する防蟻・防腐薬剤性能評価、木材保存について在学中に携わる。 2009年テオリアハウスクリニックに新卒入社。 数千件のシロアリ調査および駆除工事に従事。趣味はシロアリ飼育。

interview

「蟲神器の公認大会に出てみたい…」
「蟲神器って大会を開催してるの?」

このような疑問をお持ちの皆さんには朗報です。蟲神器の大会は毎週様々な場所でいくつも開かれています。初心者から上級者まで、多くの方が参加できるイベントが本当にたくさんあるんです。

そこで当記事では、私たち白蟻専科が実際に蟲神器公認大会を開いた経験から、初心者の方が蟲神器の大会や交流会に参加しやすくなるようなガイドをさせていただければと思います。

そもそも、蟲神器ってなんでしょう…?

「そもそも、蟲神器ってなんでしょう…?」という方もいらっしゃると思いますので、簡単にご紹介します。

蟲神器(むしじんぎ)とは、100円ショップでおなじみのダイソーが販売しているオリジナルのトレーディングカードゲームです。

昆虫を中心に実在する生き物たちがモチーフになっているため、小学生から大人まで幅広い層に人気があります。

ルールは比較的シンプルで、お互いの“縄張り”を虫たちの攻防で削り合い、最終的に相手に直接攻撃を与えれば勝ちという仕組み。初心者でもとっつきやすく、デッキ枚数は20枚、1試合は15分程度で終わるという手軽さも人気の理由のひとつです。

以前、白蟻専科では蟲神器のシロアリカードが出るまで開封して、シロアリが何シロアリなのかを検証してみた。という記事でこのカードゲームを取り上げました。

それ以来、筆者を中心に社内でもじわじわと蟲主(=むしぬし:蟲神器プレイヤー)が増加中。現在では部員10名を超える会社公式部活動「白蟻専科 蟲主の會」にまで発展し、ついには公認大会を開催する規模にまでなっています。

木村

ちなみに、シロアリの虫カードが出るまで白蟻専科で活動を続ける予定です…!

蟲神器には公認大会がある

そんな蟲神器ですが、冒頭で触れたように、現在では全国各地で「公認大会」が数多く開催されています

「ダイソー専売のオリジナルTCGなのに、どこでそんな大会が?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。しかし実は、公認サポーターと呼ばれる有志の方々のおかげで、各地で大会が実現しているのです。

公認大会とは?

公認大会とは、大創出版が承認した「公認サポーター」が主催する、蟲神器公認の大会のことです。

いわゆる「公式大会」とは異なり、主催者は販売元ではなく個人。大会運営を信頼できる個人に委ねることで、開催のハードルが低くなっているのが特徴です。これは非常に良い仕組みと言えますよね。

大会の規模もさまざまで、8人ほどの小規模なものから、80人規模の中〜大規模な大会まで幅広く開催されています。その多くが初心者歓迎のスタイルですので、「初めてだから参加しにくい…」という心配は基本的に不要です。

開催情報はどこで見られる?

公認大会の開催情報は、蟲神器公式サイトの「大会カレンダー」にて確認できます。都道府県ごとに記載されているので、自分の地域での大会を探すのに便利です。

また、ファンサイト『蟲神器ゲート』にも公認大会のスケジュールが掲載されています。こちらは開催地ごとにソートすることができるため検索しやすく、利用者も多いようです。

年に数回、大型イベントも!

ちなみに、年に1回は「蟲主総会」という大型イベントが開催されます。これは500人規模で行われる大創出版主催の公式大会で、毎年11月に開催される一大イベントです。

また、2025年には大阪で個人主催による大型イベント「蟲主万博」も開催されました。こちらも約150人が集まる大盛況の大会でした。

このように、競技人口の増加に伴い、有志による大規模大会の開催も活発化しており、今後の展開にも期待が高まります。

公認大会に参加する方法

そんな蟲神器の大会ですが、私自身も初めて大会に出るのは非常に躊躇しました。どの大会に出れば良いのかも分からないし、どういうルールなのかも文章だけでは読み取りづらい…。

早い話、とりあえずエントリーして現地に行ってみれば、疑問は自然と解消されるのですが、やっぱり初めては怖いもの。そこで、私たちの経験を踏まえて参加方法について解説していきます。

蟲神器公認大会参加の流れ

1.準備編

まずは大会に必要な持ち物の準備から始めましょう。
蟲神器は20枚のデッキがあればプレイ可能ですが、事前にルールや主要カードの効果はしっかり把握しておくと安心です。大会に出場できる基準は、自分で進行と判定をセルフジャッジできるかどうか。大会の多くはセルフジャッジを採用しているので慣れるまでは大会ではなく交流会などに参加してみましょう!

必須の持ち物
・デッキ(20枚)
・不透明スリーブ(カードの裏面が見えない統一されたデザインのもの)

不透明なスリーブとは、背面が黒などのスリーブ、イラストが書かれたスリーブなどです。また、透明スリーブが禁止の理由は、下の写真のようにカード裏面デザインの色がカードごとに微妙に異なる(=不正をおこなえる可能性がある)ためです。

木村

私自身、初大会でスリーブを忘れてしまうミスをしているので、スリーブは忘れないように…

あると便利な持ち物
・ペットボトル飲料(会場によっては自販機がない場合も)
・プレイマット(あると快適)
・サイコロ(効果処理や先攻決定用)
・デッキケース(持ち運び・保護に便利)

2.大会を探す

トナメルでは蟲神器の大会が数多く募集されている

公認大会は以下のようなサービスで探せます。

・蟲神器公式サイト
・蟲神器ゲート
Tonamel(トナメル)

希望する日時と会場を決めたら、大会にエントリー(申し込み)します。エントリー方法は公認大会ごとに異なりますが、トナメルからエントリーする大会やXのDMから募集する大会などがあります。エントリー方法がわからない場合は、主催者に問い合わせてみましょう。

主なエントリー方法
Tonamel(トナメル):トナメルにログインしてエントリー
Xのダイレクトメール:主催者にDMしてエントリー
Googleフォーム:フォームに入力してエントリー
TwiPla(ツイプラ):Xアカウントからエントリー

トナメルの使い方
東京周辺ではトナメルを使った公認大会が大半のため、ここではトナメルでのエントリーについて簡単にご説明します。

1.Tonamel公式サイトにアクセス
2.「蟲神器」で大会検索
3.出場したい大会を選んでエントリー

トナメルのアカウントはGoogleアカウントと紐づけられるので簡単に登録することが可能です。絞り込み検索で蟲神器の大会だけ抽出できるのも良い点ですね。エントリーが完了したら、あとは当日会場に向かうだけです。

※もしも行けなくなったら必ずキャンセル処理をしましょう。トナメルにはキャンセル待ち機能があるためキャンセル待ちの人が参加できるようにするのがマナーです。

3.大会に出場!

当日は、受付時間内に到着して受付を済ませればOKです。参加費がある場合は、なるべくぴったりの金額を用意しておくとスムーズです(個人主催が多いため)。

※参加賞のプロモーションカードは、受付時や大会終了後にもらえます。

初参加者が知っておきたい大会ルール

大会に初めて参加する初心者の方や、これまでカードゲームの経験がない方にとっては、大会特有のルールに戸惑うこともあるかもしれません。

そこでここでは、大会でよく見られる代表的なルールをいくつかご紹介しておきます。事前に知っておくことで、より安心して大会に臨めるはずです。

その1.縄張りを並べる前の相互シャッフル

大会では、自分でシャッフルした後に、相手にもシャッフル(カット)してもらうのが基本です。
これは不正防止のためのルールで、いわゆる「相互シャッフル」と呼ばれています。

その2.縄張りの引き方は大会によって異なる

攻撃時にどちらが縄張りカードを選択するか(攻撃側 or 守備側)は、大会ごとにルールが異なります
大会案内やルール説明で必ず確認しておきましょう。

その3.縄張り配置は人によってバラバラ

初参加で驚く方が多いのがこれ。縄張りカードやエサ置き、山札などの配置位置に明確な決まりがありません。プレイヤーごとにスタイルが異なるため、ある程度慣れるしかないかもしれません。

縄張りの配置が左、山札が右のパターン

山札・捨て札が左ではなく右のパターン

その4.スイスドロー形式、BO1?BO3?

多くの大会はスイスドロー形式で進行されます。

  • スイスドローとは
     全員が同じ回数だけ対戦し、勝ち数が近い者同士で次戦の対戦相手が決まる形式。
     例:8人なら3回戦、16人なら4回戦など。
  • BO1/BO3とは?
     - BO1(Best of 1):1回勝負で決着
     - BO3(Best of 3):最大3試合で、先に2勝した方が勝ち

大会によって形式は異なりますが、スイスドローBO1形式の短時間大会も多く開催されています。

白蟻専科杯の開催レポート

では、ここからは実際に私たちが開催した公認大会をご紹介していきましょう。

大会の開催場所は弊社(テオリアハウスクリニック)の埼玉研修所。普段はシロアリ防除の研修やリフォーム研修などを行っている場所です。

研修所の中にはスケルトン住宅が立ち並ぶ

今回、当研修所の維持管理と有効利用のために、研修所の講習室を使用して開催しました。

準備中の様子

そして、今回は虫を題材にしたカードということで様々な昆虫の生体も展示。白蟻専科からは6種類のシロアリと、私個人からパラワンオオヒラタクワガタやクロヤマアリなどを持ち込んでみました。

シロアリやクワガタムシなどの展示物

「虫が好きだから蟲神器をしている!」という方は実はそこまで多くないのですが、普段カードとして使っている虫の実物だけでなく、シロアリの生体にも皆さん興味を持って観察してくれてたのは嬉しかったですね。

昆虫の解説カードも用意

子どもたちも多く参加してくれたので、昆虫たちも大活躍…!

大会用レイアウトの完成

大会のスケジュールとしては、13時開場・受付開始、14時〜15時30分ごろ大会開催、以降閉場までフリープレイという流れです。これは16〜20人規模の大会では一般的かなと思います。

トナメルでの進行管理の様子

通常の大会では、自分のスマートフォンでトナメルの対戦カードを確認して勝敗報告を行います。今回の白蟻専科杯では、大型モニター上に対戦カードを常時表示させることで、スマートフォンを持っていないお子さんもすぐに確認できるようにしました。

大会中の様子

第1回大会は大会参加者18名、総勢20名の方々にお集まりいただき開催することができました。初回から満員で本当に感謝でいっぱいです…!

第1回白蟻専科杯優勝「しろがね」さんのデッキ

公認大会の優勝者には、蟲神器公式から公式缶バッジが贈られます。大会によってはトロフィーや賞状、オリジナルバッジなどが優勝賞品になっていることもあるので、いろいろな大会に参加して優勝を狙うのもオススメですね。

ちなみに、白蟻専科杯では優勝者に白蟻専科蟲主の會オリジナルプレイマーカーをお渡ししています。これは蟲主の會メンバー用に作ったものの余剰品なので、在庫がなくなれば終了です。ぜひ今のうちに優勝を狙いに参加していただけると嬉しいです。

白蟻専科蟲主の會の主催大会情報はこちら

蟲神器の公認大会に出てみよう!

公認大会は毎週、全国各地で開催されており、初心者から上級者まで誰でも気軽に参加できる環境が整っています。初めてで心配でも、会場には同じように初めての方や経験者が集まっており、一人で悩む必要はありません。

もし最初の一歩が不安な場合は、私たち白蟻専科が主催する「白蟻専科杯」のような初心者歓迎大会から参加してみるのもおすすめです。プレイだけでなく、昆虫展示や交流も楽しめる大会です。蟲主としての一歩を踏み出してみましょう!

白蟻専科蟲主の會の主催大会情報はこちら

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