雨の日でもシロアリ工事は出来るの?

  • シロアリ駆除

Researcher

研究者プロフィール
田口 正訓

研究員 2007年入社

埼玉営業所テクニカルチーム

大学では在来草本植物の研究に携わり、自然環境と生物の相互関係を学ぶ。 2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。数千件のシロアリ調査および駆除工事に従事。 休日も生き物や植物の写真撮影に勤しむ。

interview

梅雨です。鬱々とした曇天、雨天の日が続いています。

しかし、雨が降るからこそ、田畑の作物は育ち、私たちはその恵みを享受する事ができます。天気予報で、雨が止んで晴れると、天気が回復すると言いますが、個人的には天気が回復っていう表現は正しいのか?って思います。雨の日はなんとなく嫌、鬱な気分になりがちですが、雨が降らないと水不足になり大問題です。

雨が降るからこそ、紫陽花は綺麗に花を咲かせる

さて、多少話しがずれてしまいましたので、ここから本題に戻します。

今回のテーマは、雨の日でもシロアリ防除工事をすることができるのかについてです。

雨の日でもシロアリ工事は出来るのか?

実際、電話の時にお客様から

「雨の日でもシロアリ工事はできますか?」「明日雨だから工事延期したいのですが?」

というご質問をいただく事はよくあります。

雨の日でもシロアリ工事は出来るのか?

その答えですが、できます!

なぜなら、通常の雨天であれば、床下は雨の影響を受けず、何も問題なく工事が出来るからです。

雨の日の場合、いつも以上に動線に養生を敷くなどして、汚さないよう配慮して施工しております。

しかし、台風が直撃し、暴風雨になった場合は、現場に向かう事自体に危険を伴いますので、後日に延期しております。

また、洪水等で床下浸水した場合は、施工出来ませんので、床下の水が完全に引いて乾燥してから、施工を行います。

先月の台風の影響で増水した河川。近年、気候変動が原因と思われる浸水、洪水が常態化している。

また、床下浸水、床上浸水した場合、薬剤が流失している可能性があり、保証が無効となりますので、再度薬剤散布を行います。弊社では、施工後に一度浸水した場合でも、保証期間内であれば無償にて、再施工を行っております。

雨の日が続くから…、晴天に施工をお願いしたいと仰る方もいますが、基本的には天候には左右されずに仕事を行っております。

ここまで、雨の日でも、基本的には通常通り、シロアリ工事が出来る事をお伝えしましたが、それ以上に、もっと重要な事をお伝えしなければなりません。

なぜなら…

梅雨の時期、シロアリは活発になる

ヤマトシロアリの繁殖期ですが、関東地方では4月から5月です。繁殖期になると、巣から羽蟻の集団が発生しますが、梅雨入りする頃には、羽蟻を見かける事はなくなります。(イエシロアリは梅雨時が繁殖期)。では、繁殖期を過ぎると、シロアリは大人しくなるのか?そんなことはありません。梅雨の時期、気温、湿度共に上昇し、シロアリが好む環境となります。

先月、私は6件、シロアリが現在進行形で活動している現場に行き、駆除を行いました。

土台の蟻道を崩すと職蟻が。6月20日撮影
布基礎の隅に作られた蟻道を崩すと、職蟻が活発に行動しているのを確認。6月25日撮影
崩れ落ちた蟻道の中から、大量の職蟻が出てきた。6月25日撮影

いずれの現場も、職蟻が活発に行動しており、このまま放置すると、確実に被害が拡大する状況でした。

梅雨時は雨天の事も多く、蒸し暑い日々の中で、駆除のご依頼を躊躇される方もいらっしゃるかもしれませんが、シロアリが活発になるこの時期、シロアリ対策は早めに行う事を推奨したいです。

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